「向上心」「慈悲心」「和の心」を常に意識し、スタッフ一人一人地域の方々にご満足頂ける看護を提供すべくスキルアップを目指しています。
患者さん、ご家族の人生における価値観は多種多様です。在宅を勉強したいと思っている人、患者さんの意思を尊重した看護をしたい方、お待ちしております。
訪問看護の仕事は、患者さんの生活・人生・病気などの情報を元に、生活に寄り添ったケアを導き出すことから始まります。そして、ご家族の人生にも寄り添います。正しい医療的ケアができたかどうかだけではなく、「その人らしく生きられているか?」が求められます。
入院中の完璧なケアにこだわると、入院生活が長くなることがあります。そして自宅での生活から遠ざかると、元の生活に戻るのには時間がかかってしまいます。入院は最小限、残りの治療やご家族ケアは在宅で行い、いち早くその人らしい生活に戻るための看護を提供します。
服薬・生活・食事管理。入院中にどれだけ入念に管理しても、患者さんやご家族の人生にとって必要なければ、家では続きません。患者さんそれぞれのこだわりや生活リズムに基づき、柔軟に看護ケアを行います。
Q 三和クリニックに勤務されるまでのご経歴をお伺いできますでしょうか?
私は看護師5年目で、三和クリニックに入職したのは今年度(2024年)です。4年目までは他院の救命救急センターで働いていました。
Q救命救急センターでの看護と、訪問看護師としての看護は、同じ看護であっても異なるところが多いのではないでしょうか。こちらで働いてみて、どんな印象や実感をお持ちですか?
確かに違いは多いです。救命救急センターの看護はスピードが必要な場面が多く、いま振り返るとバタバタしているときが多かったように思いますし、患者さんと接するのもその場かぎりということがほとんどでした。
一方、訪問看護はご自宅に伺うわけですから、同じ患者さんとゆっくり関わることになります。ある意味正反対なので最初は戸惑いましたが、少し余裕ができた今は、こちらの雰囲気のほうが好きだなと思います。
Q 仕事のやりがいやモチベーションとなっているものは何でしょうか?
上でお話ししたことと重なりますが、やっぱり前職では治療優先というのでしょうか。患者さんの気持ちに添うよりも、身体に良いか良くないか、悪くならないようにするにはどうすればいいか、そういう視点でケアを行うことが常でした。でも、訪問看護で見るところは全然違うなと。同行してくださる先輩が「こういうところを見たらいいよ」と私にも教えてくださるのですけれど、生活を起点にものを見て、小さなところからその人や環境を読み解いて、ケアにつなげていくんです。ちょっと探偵のようだなと思ったりします。
私が転職したのは、一人ひとりの患者さんとしっかり向き合いたいという気持ちからでした。まさにそれが実現できる環境になって、毎日楽しく働けています。
Q 訪問時の先輩からのご指導やアドバイスのほかに、研修などの機会はありますか?
院内での毎週の勉強会のほか、訪問看護ステーションの方でも月1回の勉強会があります。テーマは尊厳死などに関するトピックスであったり、認知症の患者さんとの接し方やコミュニケーションスキルの件であったりと、多岐にわたっています。
Q もし、「三和クリニックで働いてみたら?」とすすめるとしたら、どんな方におすすめしますか?将来、入職されるかもしれない方へのメッセージも含めて、お聞かせください。
私は訪問看護は未経験でしたが、慣れるまでは先輩の看護師さんが同行訪問してくださったので、不安なことやわからないことなど、本当に全部相談させていただけました。
「慢性期の看護の経験があったほうがいいかも?」と思われる方もいるかもしれませんが、未経験でも、ちゃんとサポートしてもらえる環境があります。訪問看護に興味がある方なら、どんな方でも来ていただいて大丈夫だと思います。